炎、命、宝、港…大嶋四兄弟の長男がプロデビュー戦で好発進 ◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目(28日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7349yd(パー72) 推薦出場の23歳、大嶋炎(おおしま・ほのお)は、これがプロデビュー戦。渋野日向子の1年先輩だった岡山・作陽高時代にツアー初出場した大会へプロとして戻ってきた。 「メチャクチャ緊張しました」と言いつつ、1イーグル3バーディ、1ボギーの「68」と好スタート。後半10番では残り120ydから52度のウェッジで放った第2打がバックスピンで戻り、カップに吸い込まれた。思わず「ヨッシャ!」と声を張り上げるイーグルで勢いに乗り、そこからさらに2バーディを重ねた。 キャディを買って出てくれたのは弟の命(いのち)さん。もともと野球をやっていた炎は、この次男の影響で中学からクラブを握るようになった。サラリーマンとして働きながら、この大会のために有給休暇を取って駆け付けてくれた。 ゲストのみが入れる一般非公開の試合。ロープの外からは四男・港(みなと)が見守っていた。岡山・関西高からプロを目指す三男・宝(たから)も含めた四兄弟。それぞれインパクト十分の名前は「(漢字)一文字で八画」が由来になっているとか。 「(十二画の)港はちょっと“ネタ切れ”だったみたいです」と笑わせたが、同じく関西高で腕を磨く港は、兄が「アイアンの精度、ショットの精度、自分と違うものを持っている。尊敬しています」と評するほどの実力派アマでもある。 「みんな覚えてくれるので、気に入っています」という名前をしっかり上位に刻んだファーストステップ。「兄弟で切磋琢磨してツアーを戦っていきたい」。夢をかなえるため、まずは長男が先陣を切る。(岡山県笠岡市/亀山泰宏) <~全英への道~ミズノオープン 初日◇28日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇7349ヤード・パー72> 時松隆光のミズノ愛がスゴイ! 国内男子ツアーの「~全英への道~ミズノオープン」が1日遅れで開幕を迎えた。27日(木)は大雨のせいでスタートできず。競技は54ホールに短縮。第1ラウンドが7時からスタートした。 本大会の上位2名には7月に行われる「全英オープン」の出場権が与えられるため、各選手のモチベーションも高い。24日(月)に行われた「全米オープン」最終予選会で出場権を勝ち取った石川遼、浅地洋佑も気合十分。二つ目の海外メジャー出場をもくろむ。 ◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目(28日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7349yd(パー72) ボギーなしの7バーディ「65」で首位と2打差2位につけた佐藤大平。3週前の「ジャパンプレーヤーズ by サトウ食品」が首位タイ、2週前の「ダイヤモンドカップ」が3位タイと出場3試合連続で好スタートを切った。 「初日ばっかりいいんですよね」。過去2試合も、終わってみれば50位と29位。大雨で競技が中止となった前日27日、東北福祉大の先輩である松山英樹とのメッセージのやり取りで同じ話をした。「知ってる」。後輩の試合の映像までチェックしてくれるときもあるというマスターズチャンピオンは当然のように把握していた。「初日はいつもいいんだから頑張れ」と激励の言葉が続いた。 「1日目に良かった分、(翌日に)イメージのずれが出てきて『違う違う』となることはある」と自己分析。第2ラウンドの前にもう一度、連絡を取るつもりだ。「2日目以降がいつも悪いのを攻略しないと。そろそろ変えないといけない。何を考えているのか、松山さんに聞こうかなって。聞いて、心に刻んで頑張ります」 有資格者を除く上位2人までに7月「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)の出場権が与えられる今大会。「一緒に練習ラウンドをやろう」と参戦を心待ちにしてくれている偉大な先輩の期待に応えたい。(岡山県笠岡市/亀山泰宏)