会場・沿道では観戦自粛を
「相模原ステージ」として5月29日(土)に初めて開催される国際自転車ロードレース大会、ツアー・オブ・ジャパンについて市は14日、会場、沿道での観戦を自粛するよう求める「お願い」を発表した。新型コロナウイルス感染症にかかわる「まん延防止等重点措置」の適用の延長を受けたもの。レース当日の交通規制やコースの設営や警備、ボランティア運営などは計画通り実施される一方、集客に関係する取り組みは除外される。
具体的には、観客向けのガイドなどの配布、スタートやゴール地点などでの観戦会場の設営、飲食を伴う観戦ブースの出展、観客向けシャトルバスの運行など。当日は会場や沿道での観戦自粛、感染防止策の徹底を呼び掛けるほか、会場への入場も制限される。
自転車ロードレースの国際大会「ツアー・オブ・ジャパン」は28~30日、静岡県などである。県勢のスパークルおおいたなど16チームが国内有数の大会で頂点を争う。 同大会は国際自転車競技連合(UCI)アジアツアーの一環として、1996年に始ま・・・
※この記事は、5月26日 大分合同新聞 21ページに掲載されています。
2021ツアー・オブ・ジャパンは全3ステージ 相模原、初開催
ツアー・オブ・ジャパン組織委員会は、日本最大規模の国際自転車競技連合(UCI)公認国際自転車ステージロードレース「2021ツアー・オブ・ジャパン」を2021年5月28日(金)から5月30日(日)までの3日間、全3ステージで開催すると発表した。
4月3日(土)にはTOJ公式YouTubeにてオンライン公式発表会が行われ、TOJ 組織委員会・田中栄作委員長、栗村修TOJ大会ディレクターがコース、参加チーム、大会運営について説明を行った。
コロナ禍以降、日本で開催される初めてのUCIレースとなる今大会。これまでツアー・オブ・ジャパンはUCIアジアツアー・クラス1として開催してきたが、現状では5チーム以上の海外チームを招聘する見通しがたたず、今年はワンランク下げて3日間のレースを国内チームのみ参加して開催することとなった。
2021年5月28日(金)富士山ステージ、29日(土)相模原ステージ、30日(日)東京ステージの全3ステージと規模は縮小するものの魅力的なコースを設定し、感染症対策を十分にしたうえで観戦できる大会とすることを検討している。
本日公開された2021ツアー・オブ・ジャパン公式サイトには、今年開催を断念した5ステージ(堺、京都、いなべ、美濃、南信州)からコメントが寄せられており、2022年大会での全8ステージ開催が期待される。
昨年の中止を経て2年ぶりの開催となる「ツアー・オブ・ジャパン」が、5月28日から3日間3ステージのレースとして開催される。各ステージと出場チームをプレビューし、27日夕方に行われたオンライン会見に臨んだ増田成幸、ホセ・ビセンテ・トリビオ、トマ・ルバ、石上優大のコメントをまとめる。
今年のツアー・オブ・ジャパンは、世界的な新型コロナウィルス感染拡大が収束していないことを受け、従来はUCI2.1クラスとして開催されるところを2.2クラスに変更し、国内チームのみが出場して3日間3ステージのレースで開催される。国内で開催されるUCIレースとしては、2019年11月の「ツール・ド・おきなわ」以来の開催となる。
また、国内レースとしては初めて、「レースバブル」が運用される。選手、チームスタッフ、レース運営関係者は、事前にPCR検査を受けた上で、レース期間中は外界と隔離した状態に置かれる。その上で、当初は有観客での開催として予定されていたが、地域によっては緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が継続していることを踏まえ、大会事務局は現地観戦を控え、ライブストリーミング中継での観戦を呼びかけている。一方で、全ステージで公道を使用する以上、コースの近隣住民の行動を制限することが出来ないため、完全無観客とはしない。
初日からいきなりクイーンステージを迎える。スタートは富士スピードウェイの西ゲート。ここから東京五輪のタイムトライアル周回コースを4周半して、あざみラインに向かう。
最終的な勝負はあざみラインで着くことになるだろうが、タイムトライアル周回コースもアップダウンに富むハードな設定。ある程度集団の人数が絞られた状態であざみラインに向かうことになるか。また、富士山のフィニッシュが変更され、ラスト120mを20%越えの激坂を登ることになった。これにより更なるタイム差が付くことは確実だ。
日目の相模原は、中止となった昨年大会から新たに組み込まれたステージで、今年初開催。JR橋本駅近くの橋本公園をパレードスタートし、東京五輪のロードレースコースに使用される市街地道路を通り、宮ヶ瀬ダム方面へ。山間部に設定された13.8kmの周回コースを7周してフィニッシュする108.5kmのレースだ。
コース前半は集落の中を抜けていく道幅狭めの下り基調に対し、後半は宮ヶ瀬湖に沿ってカーブとトンネルが連続する登り基調の構成。宮ヶ瀬ダム入口にスプリントポイント、フィニッシュが設定される鳥居原ふれあいの館前に山岳ポイントが設定される。直線区間が短く、集団は常に長く伸びた状態で進行しそう。中切れの犠牲になって思わぬ遅れをとる選手が出るかもしれない。
